2021年 4月。 コロナ禍による激しい社会の変化の中で、晴れて社会人になった私は、 都会のコンクリートに囲まれて忙しない日々を過ごしている。 私が勤めることになった会社は東京の渋谷にオフィスを構えており、 苦手な人ごみの中私は奮闘している。 元々人混みが苦手で、特に渋谷のような若者が集う街が苦手で。 それなのになぜか渋谷に勤めることになった。 あの時なぜ勤務地に都会を選択したのか、未だにわからない。 そんな渋谷勤務も既に1ヵ月が経とうとしている。 時の流れはあっという間で、気が付いたら30、40歳になっているのだろうか。 そんなことを空想し、くるりの上海蟹を聞きながら毎朝通勤している。 歌詞の中で描かれている上海の情景は、私には薄汚く映っていて、 その情景と渋谷の情景がどこか一致する節があり、朝になるとつい再生してしまう曲だ。 … Continue reading 曖昧なフィルター
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