2020年も残りわずか。 例年に増して、外が冷え込む今年の冬。 今朝も寒さが元気よく起こしに来るが、布団の優しさに甘えて起き上がることができない。 寒さの厳しい冬ではあるが悪いことばかりではない。 むしろいいことが多いのだ。 澄んだ空を一瞬にして赤く染める朝日。 活動的な鳥のさえずり。 新聞配達のバイクの音。 白く濁った吐息。 冬の寒さは、何気ない日常をドラマティックに変えてくれる力があるのだ。 そんなドラマティックな冬の朝を更にドラマティックにしてくれるものがある。 それは珈琲だ。 世の中がまだ眠っている早朝。…